三叉神経痛の薬

三叉神経痛の治療で使われる薬としてテグレトールというものがあります。私は三叉神経痛の患者ではないので、どんな効果があるのかも知りません。神経「痛」なので痛み止めなのかなっと思ってましたが、実は違うんです。

調べてみると、痛み止めでない理由も分かりました。テグレトールは「てんかん」を抑える薬です。脳の興奮をしずめ、気分の高ぶりを抑え落ち着かせます。この薬は躁病や躁うつ病など、さまざまな精神疾患による不安や緊張などの興奮状態をしずめることに応用されます。

テグレトールがてんかんを抑える薬なのは分かりましたが、それがなぜ、三叉神経痛に効果があるんでしょうか。三叉神経痛は患者には「痛み」として感じられますが、実は、神経から受けた信号(刺激)を脳が正しく処理しない状態ととらえられています。

この時、脳は興奮と似た状態となっているため、その興奮を抑えることで三叉神経からの信号を正常に処理できるようになる。ものすごく噛み砕いて言えば、こんな感じでしょうか。

テグレトールを使うことで多くの方は痛みから解放されますが、使うほどに効果が薄まる方もいらっしゃるようです。万能ではないですが、まずはこの薬から始めて、それでもダメなら別の手段といった感じでしょうか。なんにせよ、三叉神経痛は治療で治るということです。

三叉神経痛の鍼灸治療・臨床経験
三叉神経痛の外科治療と鍼灸治療